酒乱な男とごちゃごちゃやってます

ツイッターにはちょっと書いたんですけど、年末に男と喧嘩しました。


いつものメンバー8人くらいで飲んでたんだけど、日付が変わる頃目黒さん(37歳・眼鏡・インテリ・女好き)はウイスキーを飲み始めて段々危ない感じに酔っ払ってきたんです。
私に意地悪ばっかり言うの。他の女の肩を抱いたり、嫉妬させたいような感じで。まあビンタされるのはいつものことなのでそれも含めてハイ前戯前戯って我慢してた。


朝5時に解散して二次会組とは別れて目黒さんとふたりで朝ごはん食べに行くことにしたんだけど、目黒さんは道中でその辺の看板とか自転車とか片っ端から蹴り倒すから私は一応止めに入るんだけど、全く言うことを聞かない。
友達に「今から来い」と電話しつつ看板を蹴飛ばしつつ怒鳴ったりキスしたりという不安定過ぎる行動に、あーこれ説教タイム入るなと薄々感づいてた。


朝から天麩羅盛り合わせ、小海老のから揚げ、鶏のから揚げ、串揚げ盛り合わせ、釜飯、明太子、西京焼き、あとなんかつまみをいくつか頼んだ。
揚げ物多すぎじゃね?っていうかこんなに食えるか!
目黒さんはビールを一口飲んでぬるい!つって残りのビールを私に寄越して熱燗を頼んだ。で、熱々のから揚げを手掴みで食べてるの。酔っ払うと手掴みになるの。
私にも熱燗を注いでくれるんだけどドバドバこぼして熱いから、これ嫌がらせ?って思ったけど文句言ったらまたつまんねーこと言うなとか怒られるので黙ってた。


でまあ予想通り、誰それはいいかげんだとか甘えてるとか怒り出した。怒鳴ったりテーブルを叩いたりするから他のお客さんもびっくりしてた。
説教の内容は支離滅裂で何を言ってるか全くわからないんだけど段々矛先が私に向いてきて「誰が好きなのか言ってみろ」「ちゃんと真面目に向き合う気があるのか」「向き合うってどういうことだ」とか私のこと好きだからこそ出る発言もあるんだけど、そのうち「お前俺のことなめてるんだろう」「本当は好きじゃない」とか言い出して、そんなの酔っ払っての発言で本気じゃないってわかっててもなんか聞いていて悲しくなってきて私は泣きながらご飯食べた。
もー胸が痛くて苦しくて全然入らないんだけど、目黒さんが食え!つって手掴みで明太子とか天麩羅とか私の口にねじ込んでくるの。私はダチョウ倶楽部じゃないしそれはアツアツおでんじゃないから!


これがなんと2時間も続いて終いには目黒さん「もういい、おまえは帰れ」って言ってテーブルにうつ伏せて寝始めた。
私はテーブルを片付けたりしながらしばらく様子を見てたんだけど、起きる気配がないので会計をして荷物を全部持ってやさしく目黒さんの肩を揺すったり、隣に座って「1分でいいから起きて」「店出てホテルでちゃんと寝よう」って起こそうとしたけど全く起きない。
お店のおじさんは寝てていいですよって言ってくれたけど、いつ起きるかわからないし置いて帰れないし…。
おんぶしてあげるから!と持ち上げようとしたけど、熟睡してるんじゃなくてワザと力入れてるんじゃないかってくらい持ち上がらない。
段々イライラしながらも、しつこくしつこく起こしたらとうとう「死ね」って言われてね、キレました。
「今、死ねっつった?」「死ね」


腰のあたりを2回蹴り飛ばした。もうこれは喧嘩になってもしょうがないと思って結構マジに力を入れて蹴った。
私が黙って帰ればそれで収まったんだけど、死ねって言われてさすがにカチンと来ちゃって。
そしたら目黒さんガバ!っと立ち上がって「お前蹴ったな?」「ああ蹴ったよ、起きろよ、いいかげんにしろ」つって乱闘。
目黒さんにお腹蹴られた。髪の毛掴んで殴りかかって来たので私も応戦しようとしたらお店のおじさんが止めに入ってきた。
このおじさんがいい人でさー。「あんたダメだよ女の子殴ったら。この子ずっとあんたのこと心配してたんだから。ほら、ちょっとあなたも帰らないで落ち着いて座って話しなさい」ってね、帰ろうとする私を引き止めてくれてね。やさしいのね、泣けちゃうわ。
でも目黒さんは「二度と俺の前にツラ出すな、消えろ」って怒鳴ってるしさー…。もうお客さんは皆帰っちゃって他に誰もいなかったけどこれ以上このお店に迷惑かけるのも悪いし目黒さんも頭を冷やした方がいいので、おじさんに「本当迷惑かけてすみません、帰ります」って店を出て泣きながら駅に向かいました。
涙で濡れた頬に12月の風は冷たかった。


電車に乗ってたら目黒さんから着信があったので、あ、正気に戻った?!と喜んで電車を飛び降り折り返し電話かけたら「だからさ、二度と連絡するなよ。殺すぜ」って…。お!ま!え!か!ら!電話して来たんだろうが!!


あまりにも辛くなったので共通の友達小川さんに顛末を報告。
後で聞いたら小川さんはまさか自殺とかするんじゃ…!あいつそういう自暴自棄なとこあるから!ってちょっと私より飛躍した心配の仕方をして、タクシーで目黒さんの元へ向かおうとしていたそうだ。みんなやさしいな。


それで話はいきなり夕方になるんだけど、小川さんから、酔いの醒めた目黒さんから連絡があったが後悔しているらしいよと報告があったので、本人も辛いだろうし責めるようなことは言わず軽く明るく「相当飲んでたけど大丈夫ー?」って電話した。ここで放って置いてひとりで反省させてもよかったのかも知れないけど、そんなことしたら自己嫌悪で益々荒れると思って優しく接してみた。
目黒さんは俺は最低だと落ち込んでいたので「怒ってないし私も蹴って悪かった。そっち行くから!」って強引に目黒さんのいるホテルまで出かけた。
暴力より暴言が痛かったよって話をして仲直りをしました。


今考えるとちゃんと怒った方が良かったんじゃないかと思うんだけど、あの時は全く怒る気持ちにはなれなくて、ここまで荒れるって何かあったに違いない…って目黒さんの心配と、乱暴して嫌われたことの悲しみでいっぱいだった。
あんなことされても、本心じゃない発言でも、目黒さんに二度とツラ出すなって言われて絶望的に悲しかった。怒るより心配しちゃうあたり、ダメだな私は…。


男に殴られたことのある子に対して「どんな理由があっても女に手をあげる男はクズ」「男に暴力振るわれても愛されてるとか思うっておかしい」「それでも別れないなんて依存してる」「そんな男やめろ」って言ってたけど、自分もそっちの立場になるとは思ってなかった。


多分また目黒さんは同じことやるだろう。酒乱って簡単に直らないから。苛立ちの原因を解消しないとダメだ。
なんてことを考えた年末でした。


追伸:今回の仲直りセックスはさすがに全く燃えませんでした。


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