喜びと悲しみの自費出版・第11回文学フリマ

今更ですが、12月5日(日)文学フリマという同人誌即売会にてこのブログをまとめた同名の本を発行しました。
見本誌を読んで面白かったので買いますって言ってくれた方、感想を言ってくれた方、2冊買ってくれた方、「ご本人はいらっしゃいますか?」って質問に「私です」って返事したら微妙な表情になってしまった方、「ヤリマンなんですか?」って聞いてくれた方、みんな嬉しかったです。
恥ずかしいタイトルにも関わらず手に取ってくれて、感謝です。


でもあれですね。目の前で読まれると恥ずかしいし緊張します。あまりお客さんの顔をジロジロ見ても失礼なので、どんな反応か気になりつつもあらぬ方向を見つめたり携帯電話をいじったりしてました。営業トークが一切出来ないくせに本の内容はかなりアグレッシブですが、全部実話ですよ。


実は高校時代に漫画同人誌を作ってたことがあるのですが、全く売れませんでした。びっくりするくらい売れなかった。描くのが楽しいから売れなくてもめげずに活動したのですが、何時間も売れない本の山を眺めてるのが辛くなって結局1年くらいで辞めました。

今思うと売れないからと言ってたった1年で辞めるなんて根性ないなと思うんですが、美大に入って漫画以外の表現に集中したとか単純に忙しかったり現実世界の恋愛が楽しかったりして、同人活動の意味を見出せなくなっていました。

私の、読んで欲しい表現したいという気持ちはその程度のことで霧散されるようなものだったのです。その事実に自分で冷めてしまいました。
だから再び自費出版するなんて自分でも思っていませんでした。しかも得意ではない文章で。


今回、ウェブで公開していてタダで読めるものをわざわざ本にして誰が買うんだろうという気持ちもなくはなかったのですが、私は本という紙媒体が好きだし、やっぱり自分の本を作りたい!という一念でした。
かなり大幅に書き直しをしたし、ページ数の関係もあって不要な部分を大分削ったので読みやすくなってると思います。書き下ろしがほとんど出来なかったのが心残りです。(誤字、フォント間違いなどのミスも…)


初めての参加だし5冊くらい売れたらいいな…と思っていたら、予想以上に面白いって言ってくれる方がたくさんいらしてすごく嬉しかったです。
A3のポスターというか看板を作って行ったのですが、通りかかった方がそれを見て友達同士で「見てアレ!」みたいな感じでタイトルだけで既に笑われてました。うん、こんなブスがヤリマン本売ってたらおかしいよね!
でもブログを始める時に、タイトルだけ聞いて読みたくなるなるようなインパクトのあるものをと思って付けたので、それはそれでよかったなあと思いました。
あと、ツイッターで「興味あったけどこわくて手に取れなかった」ってつぶやいてる方がいらした。こわくないですよ!


一人で参加していたのでゆっくり会場を周れず、購入した本は5冊だけです。もっと見たかった。



内容が下品なのでせめてディスプレイは高貴な感じにしようと金と紫で統一したけど、なんか毒々しい私のブース。


次回の文学フリマ(2011年6月)にもまた出たいと思っています。


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