それは、突然嵐のように

家で飲むだけじゃ飽き足らずにストリートに進出。進出、っていうと全米デビュー!とかワールドツアー!みたいな感じがするけどそんなスケールのビッグな話ではなくて、東京のとある小さな住宅街の話です。


夜中、横断歩道付近のガードレールに寄りかかって酒を飲んでいた。
って、どんなシチュエーションだよ?!誰かを待っているわけでもなく、何かの撮影でもなく、自縛霊でもないですよ。
えー、ハッキリ言って、逆ナンする相手を物色してたんですよ。もうこうなると病気ですね。ちょっとコンビニ行っておにぎり買ってくるわ…みたいなノリで餓えた女が徘徊してるわけです。怖いよね。ちょっとしたサイコサスペンスですね。
この日記に書いてあることは全て最近半年以内くらいに本当にあったことなんだけど、あまりのアグレッシブさに自分でおどろきんぐ。全てアルコールパワーです。


グラングランに酔っ払ってたので、軽く腰掛けてただけなのに転んだ。ガードレールから転げ落ちる三十路の女。正常な人であれば見て見ぬふりをしたい状況に他ならない。しかしすぐに、通りかかったお兄ちゃんが助けおこしてくれた。膝打ったよ〜痛いよ〜と甘える私の手をやさしく引いて歩く兄ちゃん。そのまま兄ちゃんの家に連れて行かれた。
道に落ちてるからって拾っちゃっていいのか?拾い食いするとお腹壊すよ?


1分も歩かないで兄ちゃんのマンションについた。私はドラゴン事件(「酔ってラリってドラゴンボール」参照)のことなどでは全く懲りてないので、躊躇いなく部屋に上った。真っ白な洗濯物がいっぱい干してあって布団が敷いてあって、荷物が多いのか、やっとふたり座れるくらいの広さだった。
兄ちゃんは私より少し年下で、板前をしているのだという。板前さんは乳首が感じるから吸ってというのでずっと私がいじってあげてた。あとセックスしてる最中に、靴を履いて欲しいと言われたのでそうしてあげた。
靴フェチなのか。かわいい。坊主頭でちょっと怖そうだし、板前っていう真面目そうな職業なのに、乳首が性感帯で靴フェチ…。
このギャップがいい!
実は私は、全日本ギャップに弱い女選手権の町内会代表になれる程ギャップ好きであります。眼鏡の図書委員長が貸し出しカウンターで鬼畜エロ小説読んでた、とかいいよね。チャラ男風なのにオネエ言葉、とか、いいよね…。
……。
…ゆっきゅん(仮名)!!!


やることやったらとっとと解散。私はもっと遊びたかったんだけど、さっきご飯食べに行くところだったからごめんね…と言われた。連絡先は聞かれなかった。(私の乳首いじりがお気に召さなかったのかしら?)
捨てようと思ってたボロいパンプスで悪かったな…。もっと素敵なハイヒールとか持ってるんだけどな。
家が近所なので近くをよく通るんだけど、またふと会えないかなーと思ってます。