最速でヤレるメールテクニック

渋谷さんのことばかり考えている。彼女いるのかな?私みたいな女は好みじゃないかしら?ああ!好きだ!渋谷さんと結婚できるならもう他の男はいらない。
一人の男で満足できないのは、足りないからだ。私も欠けているし、男も足りない。だから色々なオトコのパーツを集めて繋ぎ合わせて、なんとか「理想の一人分の男」にしようと繕っている。
私はヴィクター・フランケンシュタイン


顔、性格、セックス、体温、体力、服のセンス、生活習慣、しぐさ、声のトーン、興味の対象、向上心……これらが丁度私に心地よくガッチリ一致する相手なんてどこにもいない。


昨日、Kからメールが来た。去年1回だけセックスした男。私と同い年だけど茶髪にピアス、センター街にいても違和感のない若い格好をしている。ガサツだし言葉は悪いし、もうほとんどチンピラみたいなガラの悪い奴なんだけど、中身は意外と小心者で優柔不断。見た目ほど女と遊んでないんだと思う。
そのKのメールが典型的にダメな例だったので、貴兄の参考にしてもらえればと思いここにその全貌を記す。なお( )内は私のインナーヴォイスです。


K「やってますか?」
薫「レディになんて質問してんのー」
K「そんなこと言うキャラじゃないでしょ」
薫「仕事が忙しくてやってないズラ」(あー松ケンみたいな子とデートしてーなー…)
K「土日も仕事?」(誘ってんの?)
薫「仕事じゃないけど色々あるのさー」(別に何もないけどねー)
K「そうズラか。俺も最近はオナニーしかしてないから普通のセックスしたい」(ズラの使い方間違ってます。つーか、誘ってんの?)
薫「男は大変だねえ。でも銭があれば解決するズラ」(風俗行けばいいんじゃねーの?)
K「ほんとズラ。でも女の子だって大変じゃないの」(ズラが伝染った?)
薫「全然大変じゃないよ。やろうと思えばその辺の男を拉致するし」(だからあなたは用ナシなんですよ)
K「あんまり安売りしちゃだめズラ。オナニーも意外といいもんだよ」(どういう結論だよ)


はい、もう徹頭徹尾ダメですね。こんなんじゃ女はノッてこないよ〜。
別にこの子とセックスするのはいいんだけどさ、ちゃんと誘ってこないでこちらが水を向けるのを待ってるのが男らしくなくていやなんだよ。
しつこいけどこれが松ケンだったら、最初の段階で「なあに、お姉さんと遊びたいの?うふふ」ってなるよ。でもさ、30過ぎてハッキリしないのってどうなの。言えばいいんだよ。「セックスしよう」って。断られたら傷付くようなヤワな神経だったら、風俗行ってろ。
ではどんなメールをすれば応じるか。先生が教えてあげよう。
ストレートにメリットを訴求するんですよ。自分と会ったらこんなに楽しいよ、簡単に素敵な時間が手に入りますよってことを提案する。
ターゲットが何を求めているか見極めて、ニーズに合わせたメールを送る。と言ってもそんなに難しいことではない。女の考えてることなんてイイ男とセックスするとか豪華なレストランでおいしいものおごってもらうとかチヤホヤしてもらって寂しさを紛らわせて優越感味わいたいとか、とにかくその程度です。
もっとも、セフレごときにそこまでは求めてないはずなのでそんなに金と手間をかける必要はありません。大事なのは、手軽にお互いイイ思いをしましょうという意志を提示すること。忙しかったら断ってもいいけどね、というくらい余裕のある感じで軽く誘う。相手に媚びない。
「手間をかけずに後腐れなく気持ちイイ」そんなキャッチフレーズの付く男になればバンバンヤレますよ。簡単なことです。一番手っ取り早いのは「セックスしない?」って聞くことだけどね。いいんだよどんどん聞けば。女だってセックスしたいんだから。


結論…テクニックとかどうでもいいから、感じよくさわやかに手当たり次第オファーしろ。


私の場合は、セフレが複数いるって話すと男が我も我もと立候補して来るから楽です。片っ端から入団テストしてやらぁ。おまえらパンツ脱いでそこに並べ!